とある書物の備忘録

読書家ほどではない青年が本の感想を書くブログ

東京2020大会開催基本計画

番外編
あと3年切ったらしいですね
tokyo2020.jp
タイトル通り、およそ3年後に控えた東京オリンピックについて書かれた基本計画書になります。
(URL先の『東京2020大会開催基本計画』PDFが今回感想書いてるやつです)

東京オリンピックといえば、これから開催をするにおいていろんなトラブルに見舞われているようなのをちらほら聞いていました。つい先日(とはいっても1か月ほど前ですけど)ニュースを見ていると「東京オリンピックまであと3年」というものが流れていて、ここで一度基本計画でも読んでみようかなとか思ったんです。

この本(資料は)東京オリンピック公式サイトにてダウンロードすることができるので、だれでも読むことができますよ。

(ネタバレありとありますが、今回も気になったところを書いていこうと思います)


ーーー(ネタバレあり)---

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なれる!SE6 楽々実践?サイドビジネス

146冊目
ブラック感ある仕事系ライトノベル

ブラックブラックしている企業、スルガシステムに入社した桜坂工兵は毎日にのように修羅場をなんとかくぐりくぐり抜けていました。
中学生にしか見えない上司の室見や、たまにしかいない藤崎、なんでもできるパートのカモメさん、あと問題を引き起こす社長などいろんな人たちに囲まれて、工兵は毎日終点生活を送っています。

そんな舞台のなれるSE!初の短編集になります。

・『やろう!副業!』:工兵が同窓会で再会したかわいい女子に副業を持ちかけられる話

・『試そう!怪しい新製品!』:新商品を物好きな工兵が検証する話

・『採ろう!有望新人!』:新人の面接を任された工兵と室見の話

・『できる!披露宴スピーチ!』:工兵が結婚披露宴スピーチでやらかした橋本課長の話を聞く話

・『するぞ!禁酒!絶対!』:姪乃浜梢が危ない目にあって禁酒を決意する話

ーーー(ネタバレあり)---

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知るほど面白くなる 日本地理

145冊目
地理に触れ日本を知る

知るほど面白くなる日本地理

知るほど面白くなる日本地理

日本の地理について書かれた本になりますが、この本の「地理」というのは土地や川とかに加えて「人の暮らし」も含まれています。おもしろいことに地理とは人の暮らしと密接に関係していて、地理を知れば見える情報から「日本」という場所について知る本になります。

上の紹介を読めばわかるように、ただつらつらと日本の風土について書かれてあるわけではなく、むしろ「日本」ということについて様々な方面で(とはいっても地理中心で)記されてあるので、今の日本について多方面から見ることができます。
記されている傾向も様々で、「地理ってなに?」という基礎的な話から、日本の自然環境、人の移動について(新幹線ができて)、食(お米の話とか)、モノ(生産輸入輸出)、文化(祭り)など……いろんな傾向の話題があるので幅広く触れることができますね。

個人的におすすめしたいのは、僕みたいに地理について知りたいけどなにもわからない人、あとは小中学生高校生とかじゃないですかね。読んでて、地理のとっかかりとして使えそうな気がしました。

※ネタバレありと書きますが、個人的に気になったところを書いていこうと思います。


ーーー(ネタバレあり)---

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人間なんで怖くない 今どきの野生動物

番外編
人間社会に順応してきた野生動物たち

最近の野生動物にスポットを当てた写真集になります。

写真とともに野生動物の解説があるのですが、その解説が「最近の野生動物について」わかりやすく書かれてあります。
むしろこの解説こそがこの本の大事な部分であり、その解説の説得力をあげるように写真が載っているような感じがありました。
文章写真に加え、この写真家さんが長年見てきた野生動物の変化なども読み応えあります。
最近の街の周りにいるような動物(むしろ動物側は隠れているので見えないかもしれませんが)はどんな生活になっているのか、私たち人間の生活が彼らにどう影響させたのか、などざっと知ることができますよ。

※ネタバレありと書きますが、個人的に気なったところを挙げていこうかと思います。

ーーー(ネタバレあり)ーーー

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コミックマーケット92 カタログ

番外編
コミケ行くことになりまして

コミックマーケット 92 カタログ

コミックマーケット 92 カタログ

どこかで聞いたことがあるだろう「コミケ」こと「コミックマーケット」のカタログになります。

私情ですが、このコミックマーケット92に行くことになりました。
別に黙ってカタログ読んで、勝手に行けばいいのですが、結構ワクワクしていることや自分の確認もかねて気になった個所をブログにて書いていこうかなと思います。

コミケがたのしみである一方で、初めてのコミケであり、さらに夏ということでかなりの不安を持っています。
とりあえずはこのカタログ読むなりして準備をしたいものです。

今回はカタログを読んでて気になったことをだらだら書いていこうと思います。

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虚構の男

144冊目
穏やかな村に潜む異変

虚構の男 (ドーキー・アーカイヴ)

虚構の男 (ドーキー・アーカイヴ)

主人公のアランは郵便局一つ、雑貨店一つ、民家も片手で数えるほどしかない小さな村に住んでいました。
この村に住んでいる人たちをアランはみな言うことができ、彼らと共に穏やかで楽しげな日々を過ごしています。

アランは小説を書き、その報酬で生活していました。身の回りのことは子供のころからなじみである、家政婦のロウにやってもらうので自分は小説を書くことに集中できます。

このごろ「長編を書いてみたい」とアランは考えてました。いつもは短編を書いているぶん気合を入れて手に付けていこうと前々から思っているのに、どうもアイデアが思いつきません。
締め切りに追われてるわけでもなく、穏やかなので切羽詰まってアイデアを出すわけでもなく、「楽でいいな」とすぐ隣に住んでいるリーが茶々を入れてくるような日々、アランはそれに笑いながら応じつつ、その会話の中で創作のヒントを得たりします。
ほかにもアイデアを練るには散歩が一番だと、日課の散歩に出てみれば、町に住む人たちから挨拶がてら冗談を交わし楽しげな一日を過ごすのです。みな小説が完成するの心待ちにしているようでした。

ある日のこと、いつもの散歩に出かけたアランは道中、雑貨店に車で品物を送ってきているフレッドと立ち会って、のろのろ会話しながら同じく雑貨店方面に向かっていました。途中に別の住民であるホルトと会話する際に車と別れました。
ホルトとは適当に立ち話をして、アランは散歩を続けます。
この方面の先は古びた農場があります。そこは今ではもう立ち入り禁止になっていて、アランはその行き止まりで考え事をするのが好きなのです。
今回もここでアイデアを出したりして、元の家にまで戻ってきます。

ここでアレンには妙な違和感がありました。なにせ例の車をあれっきり見てないのです。


※この本はできるだけ内容を知らないまま(このあらすじさえも忘れて)読んだ方がおもしろいと思います。


ーーーー(ネタバレあり)----

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