かいぞくポケット5 あやうしポケット
11冊目
かいぞくポケットシリーズ五作品目です。
特に記述することが無いので、そのまま感想を書いてゆきます。
- 作者: 寺村輝夫,永井郁子
- 出版社/メーカー: あかね書房
- 発売日: 1991/04
- メディア: 単行本
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前回の大事などで大砲の弾や食料など、いろいろなものが底を尽きかけていたのでポケット一行は久しぶりに港に降りることにします。
手下の三人は「港に降りよう」と口をそろえて言うのですが、仲間の一人のアイコは「悪い気がするから行くのをやめといた方がいい」と忠告します。しかしポケットは、手下の意見を取り島に上陸することを決めます。
島に近づくと様子がおかしい事に気が付きます。ポケット号の周り船が数隻ほど囲み、「ようこそポケットさん」「我らの英雄、ポケット!」と歓迎の言葉を受けるのです。港の様子もおかしく、人が大勢いたり、大きなアーチに「Welcome Pocket」とあったり、近づくと楽隊の演奏も始ました。
やっとこのことで歓迎されていることを知り、アイコを除くポケット一行は困惑しながらも港に上陸します。
そして代表者であろう、品のいい紳士は「トンチンカンを倒してくれてありがとう」と言うのです。「なぜトンチンカンを倒したことをこの紳士が知っているのか」とポケットは疑問に思っていると、どうやら紳士は全世界海会社という会社に勤めており、「悪行三昧をするトンチンカンに困っていた。海のものはみんな貴方に感謝してる」と言うのです。
ポケット一行はなお困惑しながらも、歓迎をまんざらでもない気持ちで受けることにしました。
-----(ネタバレあり)-----
プレジデント・イササカ
紳士かと思えば、普通にトンチンカンの上司でしたね。
悪党の親分という部分で二巻で登場したレイナの父親と同じようなものですが、あの人とははまた違った印象を受けました。
おそらく自分のために行動しているのと、部下のために行動している、の違いなのでしょう。実際にイササカはもう金貨を諦めようとする描写がありましたし、悪い人でしょうが、金貨を奪うのは本意ではないというのが感じられました。
ところで、ポケット達を歓迎するようにしたのもイササカの計画なのでしょうか。その人数や壮大さたるや、けっこうお金使ったように思えます。もしかすればイササカは、部下を可愛がるタイプの上司かもしれません。
この歓迎するというイササカの計画、個人的には悪くないと思います。レイナの父親ほど横暴ではなく、やんわりと計画を進める様は、紙一重で成功していたと思いますね。
ただほぼ十分な計画でも「トンチンカンを倒した」という発言や、大切な鍵を落としてしまうという、ちょくちょく詰めの甘い部分が見える人でもありました。思えばトンチンカンもそんな感じでしたし、この上司あって部下ありということでしょうか。
歓迎する民衆
まず数、次にアーチ、更には楽器演奏で歓迎し、そして最高級ホテルともてなしてゆきます。
本当に壮大なドッキリと言わんばかりの規模で、歓迎する民衆を演じる人もプロでしたね。その役者たちは完璧にこなしていたと思います。一度ポケットが不審がって逃げ出そうとした時もピンポイントでそれぞれを囲み、やがて疲労させるという高度なことをやっていました。綿密な計画に、結構な腕があってこそでしょうね。
小さくなったポケット一行
小さくなることで回避率が二段階上がるのかと思えば、ネズミに追いかけられたり、さらにはイササカに見つかったりと、生死に関わる危険にかなり遭っています。
イササカに見つかった時は、下手をすれば虫と間違えられてジャン潰されてましたよね。イササカも目と耳が悪くなくてよかった。
それにネズミに追われた時なんか、慈悲もなくガチで食べに来ているじゃないですか。本気で話が通じ無さそうなキャラクター出たの初めてだと思いますよ。幸運なことに、ポケットの機転によって助かりました。ほんと九死に一生ですよ。
ときに、このコーヒーに落ちるというシーンで「死海という場所では身体は浮くけど、コーヒーはどうなんだ?」と疑問に思いました。たしか死海は塩分濃度が高いから異常な浮力をもっているから浮いていることができるでしたよね。ならばコーヒーに人間が入ったらどうなんだと。まぁ、おそらく普通に沈むと思います。
ポケットシリーズ五作品目です。前回のトンチンカンは再び登場するのでしょうかと書いておきながら、次の巻で早速登場してきました。
おそらくイササカにポケットのこと言いつけた張本人だろうに、テレビに映りこんでポケットに見つかるという相変わらずのゲス無能ぷり。しかし展開からしてみれば、ちょっとぞっとしますね。なにせあんな関わり方をしたトンチンカンが一瞬テレビに映るなんて、そりゃもうぞっするでしょう。僕だったらSAN値ががんがん下がっていたと思います。
物語終盤には謎の鍵を手に入れました。僕はまずイササカの金庫などの鍵かと予想しましたが、もうすでにポケット一行は海に出ているのでそれはないでしょう。今後が気になりますね。あれはいったいなんの鍵なのでしょうか。
- 出版社/メーカー: 任天堂
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クトゥルフ神話 TRPG (ログインテーブルトークRPGシリーズ)
- 作者: サンディピーターセン,リンウィリス,中山てい子,坂本雅之
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日: 2004/09/10
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