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とある書物の備忘録

読書家ほどではない青年が本の感想を書くブログ

人類は衰退しました1

田中ロミオ 人類は衰退しました ライトノベル

13冊目
この作品に初めて触れたのはアニメでした。
確かにしょっぱなの二、三話分は見てなく、四話辺りから視聴を始めた記憶があります。
風刺がありながらも不思議な世界観に魅了され、最終話まで楽しみに見ていた作品で、いつかは読んでみたい作品の一つでした。

人類は衰退しました1 (ガガガ文庫)

人類は衰退しました1 (ガガガ文庫)

人は人類という区別から脱却して、ゆるやかに衰退している時代、人は旧人類としてぼそぼそと生活をしましています。
人は百年とか二百年前までは高度な技術や文化を持って地球を統治していたようですが、それらも昔の話、技術や文化を本を読んで初めて知る程度まで旧人類は落ちぶれていました。
そんな地球ではわずか一〇センチほどの人かどうかもわからない不思議な生き物、妖精さんが一応、現在の人類として君臨しています。
主人公のわたしは学舎を卒業をし、祖父がやっている国家公務任務である調停官としてその妖精さんと接触してゆきます。




-----(ネタバレあり)------



わたし
良いキャラだと思います。お菓子作りが趣味でまぁまぁ博識、コミュ症で毒舌、たまにドジ、魅力的な女性主人公にグイグイ引きこまれてゆきました。
博識で多趣味な祖父を持つのですが、祖父もいいキャラしてましたね。アニメを見た身としては、声をも渋くイケメンだった記憶のまま、脳内で渋い声が流れてきていましたよ。
ところで作中にわたしがつくる甘いスイーツが幾つか登場します。僕は甘いもの好きなので、どれもたべてみたいです。強いて言えば、チョコドーナツでしょうか。いや、季節のフルーツタルトも捨てがたいです。

妖精さん
かわいらしいです。なんか良くわからない生き物だというのは分かるのですが、それ以上に、かわいらしさでカバーしているような良くわからない生き物です。
ちょくちょく見せる法則を度外視した技術はもう魔法と言っていいことやらかしますが、それもまたちょっとした出来事で終わってしまうのがまたこの作品の面白さですね。なによりかわいい。

紙人間
妖精さんの、あけぼの」では紙で生物の歴史を再現した妖精さんはそのまま散ってしまい、人間だけ取り残されたようです。
この紙人間、最後あたりでわたしと祖父に接触を図っているのですが、その時の体の大きさはどのぐらいなのでしょうかと気になりました。
わりと普通に接している様子から、普通の人間ぐらいかそれよりちょっと小さいぐらいなのでしょうか。ちなみに僕がイメージしたのは人間と同じぐらいですが、どうなんでしょう。
ところでこの紙人間、甘いモノを作る材料を作ったってすごいですよね。唯一の燃料という欲を満たす方法だということだから特化して再現したのでしょう。ほぼ入手困難な植物の再現なんてそんな簡単なものではないですよ。関心通り越して、尊敬すらしてしまいます。
最後にわたしとスイーツを作ると約束にありつけて良かったですね。ただ唯一懸念することといえば、わたしを巡って争いが起こらなければいいのですが。

感想を書くのが難しい作品です。
なんというか読後感といえば絵本を読み終えたような感じに近く、絵本によくある人生訓などもとくにない娯楽小説なんですよ。
言えることといえば、作中のキャラクター女、男、人外みんなかわいいということでしょうか。みんなかわいい稀有な作品だと思います。
あと言い回しが個人的に好きです。わたしと妖精さんとの掛け合いは見てておもしろいです。その微笑まししい様子や、ウィットにとんだ言い回しに、ただただ楽しむままに読んでしまいました。これぞライトノベルと思います。
ぜひ読んでみてください。実際に読んでみてみたら「あっ、これ感想書くの難しいやつだ」って気がつくと思います。

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