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とある書物の備忘録

読書家ほどではない青年が本の感想を書くブログ

今週のお題:人生に影響を与えた1冊:『狼と香辛料』

雑記 今週のお題

今週のお題「人生に影響を与えた1冊」

人生を変えた一冊となると、僕には真っ先に思いつく作品があります。
それは、支倉凍砂先生の作品『狼と香辛料』です。
こう言ったらなんですが、お世辞にも「最高の作品だ!」といえるほど上出来な作品ではありません。
それなのになぜこの作品なのか、個人的なエピソードを思い出しながら『狼と香辛料』について書いていこうと思います。



前に記事に書いたように、本を読まない時期がありました。
理由はもとより、「つまんない」という一言に尽きます。僕は文学的なふわふわした美しさが理解できない人であり、当時はよくわからない授業が悪いのか、僕の頭が悪いのか、作品がおもしろくないのか、いずれかが原因だと思ってました。
思えばクラムボンがなんなのかわからなかったり、夢十夜の意図に気がつけなかったり、安部公房は意味がわからなかったりと気がつかない間でも、文学作品に向いてない前兆は見えたりしてました。そのとき自分が本を読んでいないが故だと、文学レベルが低かったのだと気がつくべきでしたね。
今でこそ、参考書、自己開発本、エッセイ集、童話、児童文学、ライトノベル、などひとつ飽きたら別の種類読めばいいということを知っていますけど、当時はそんなものも知らず、本=堅苦しい文学作品 という偏見がありました。

その昔、中学生だったある日、いつか覚えていないのですけど、深夜にテレビを点けると偶然『狼と香辛料』が放送していたんですよ。
深夜アニメというものは前々から知っていましたが、中学というませた時期でもあって、アニメとは「オタクの見るやつ」という蔑む先にあるものでもありました。
しかし『狼と香辛料』、音楽といい、雰囲気といい、ちょっとかじった経済の話といい、僕を夢中にさせるには十分の魅力がありましたね。
(書いていて思い出したのですが、確か本来価値の無い鉱石が高騰する話でした。原作で言えば三巻です。)
放送を見ていた当時はアニメのシステムについて「OP→Aパート→CM→Bパート……」や「一週間に一度」などまったく知らなったものですから、何がしていたのかタイトルはおろか、原作がライトノベルかも知らなかったし、番組表もないので放送時間も確かめれずに終わってしまいました。
音楽やキャラクターなど、アニメがなんだったのかはわからないままですが、「なんかすごいの放送してた」という記憶のみ頭のなかに残っていたようです。

それからしばらく、これも覚えてないですが数ヶ月から一年ほど経ったあとですね。漫画を買いに行き書店をうろうろと歩いていると、たまたま見たことあるキャラクターを見つけました。
手に取り見てみると、知っているキャラクターやシーンが挿絵として乗っていて「これはすごい」と驚いたものです。僕はここでライトノベルというものに初めて触れ、前に見たアニメのタイトルが『狼と香辛料』ということを知りました。
運命的というか、偶然見つけたということもなにかの縁だと、思わず一巻を持ってレジに向かったものです。
今でこそ気にしませんけど、中学生の僕にとっては、『狼と香辛料』の一巻にはけっこう過激な絵があり、女の子の表紙の本だということもあり、レジに向かうためにかなりの勇気を出したことを覚えています。

そしてひとりでに読書を始めます。読み始めた時の衝撃は今も忘れられません。「本ってこんな簡単でいいんだ!」と、文学作品しか知らない中学生の僕にとってライトノベルという「簡単な本」という概念は衝撃的でした。
その簡素な文章がわかりやすくて、おもしろくて、すいすい読めるのが嬉しくて、中学生の僕は夢中になって読んでました。
ところで、『狼と香辛料』には為替やら、信用買いやら、投資やら、経済に関する言葉が出るんですよね。それがまたちょっと背伸びしているようでいいんですよ。実際に使うことはなかったですけど、本の影響あるいは性分か、今でも投資やお金の動きを見るのは好きだったりします。

かくして、本への偏見を変えた『狼と香辛料』こそが僕の人生に影響を与えた1冊といえます。

余談
狼と香辛料』読んでね! 画集も出てるよ! 漫画もすごくおもしろいよ! というか漫画のクオイティすごいよ!
あとアニメのBGMもおすすめだよ! ケルト音楽だよ! とてもいいよ!
完結したしアニメ化はよ。

狼と香辛料―文倉十画集

狼と香辛料―文倉十画集

狼と香辛料 original soundtracks

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