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とある書物の備忘録

読書家ほどではない青年が本の感想を書くブログ

かいぞくポケット9 人魚となぞの木

寺村輝夫 かいぞくポケット 児童文学

20冊目
かいぞくポケットシリーズ九作品目になります。
特に記述することがないので、早速感想を書いていきますね。

人魚となぞの木 (かいぞくポケット 9)

人魚となぞの木 (かいぞくポケット 9)

ある日突然海賊になってしまったポケットは、今日も大海原を航海していました。
習慣である体操を手下としていると、手下の一人のジャンが水平線を指差して「なにか見える!」と叫びます。
ポケット一行は海を見ますが何も見えません。しかしジャンは目は見えなくても、大砲を打てば百発百中の名手、なにか見えているのではないかとポケットは目を凝らします。
そうしていると仲間のネコ、アイコが突然現れて呪文を唱えます。アイコの呪文は何かしらの異変を起こすのですが、今回はジャンが言っていた方向にみすぼらしいいイカダが遠くに見えてきました。
ポケットはイカダの様子を注意深く眺め近づいていると、突然ポケット号の電話が鳴り出します。
ポケットは電話にでると、イカダに乗っているムワリムという教授からでした。
ムワリム教授は電話で「三日間なにも食べてない。なにか食べさせてくれ」と懇願します。ポケット一行は情報交換を条件に船に招き入れることにします。
ポケット号に乗り込んだムワリム教授に食事をもてなしながら、早速ポケットは「なぜあんなイカダに一人いるのか」と聞くと、ムワリムは「私は『魔女学』を研究している。魔女の箒の材料を探しているんだ」と答えました。
ムワリム教授は魔女の箒についてかなり調べているようで、聞くところによると、大昔の本を載っている情報を手がかりに材料を人生をかけて探しているというのです。
思ってもみなかったお宝情報に、ポケット一行は「魔女の箒の材料を一緒に探そう」と提案をするのでした。

-----(ネタバレあり)------



ムワリム教授
魔女の箒を作るための材料を探しているとか言っていた教授です。アイコでも知らない魔女の箒をつくる手がかりを持っており、どうやって調べたのかと疑問に思うところです。製造主である人魚が製造過程をトップシークレットにしていたのだから、無理は無いでしょうが、だからこそ、なぜムワリム教授がその情報を持っていたのかの部分は疑問に残るところではあります。
物語中盤、ジャンの失言によってムワリム教授は「失望した、ここからさきは一人で探す」と言って単独行動を選びます。いわば「こんな盗人の近くじゃ安心ならねぇ、俺は一人で探すぞ」的なニュアンスを感じさせ、死亡フラグかとヒヤヒヤしたものです。
それでもムワリム教授は賢く、ポケット号を監視しながら手がかりを探すという器用なことをやってのけてました。
最後に人魚に骨抜きにされて、イチャイチャしたかと思えばいいなり旦那みたいな感じでした。おかげさまでポケット一行は助かったという部分もありますが、その会話に、尻に敷かれる究極系を見た気がします。
そんなムワリム教授、散々な出来事がありながらも、「また人魚のところに行きたい」と発言をするものだから驚きですよね。ロマン>人間世界な教授です。
どうでもいいですが、ムワリム教授がロープを切っている絵と、ムワリム教授が箒を振り回す絵がかっこよかったです。

人魚
人魚はどこかで見たような気がしましたが、思えば人魚というジャンルは初めてでした。
そんな人魚さんは綺麗な美貌を持ちながら、一部の女性らしいワガママな性格をしていましたね。具体的な部分は挙げませんけど、子供ポケットもさすがに苦笑いというシーンがありました。僕も苦笑いでしたよ。
そんなワガママな性格ながらもちゃんと箒を作って魔女に提供しているのだから、チョット性格が悪いキャリアウーマン的なキャラでしょうか。忙しすぎて心が廃れた……いや、あれが本性なのかもしれません。

ポケット一行絶体絶命
毎回絶体絶命になってる気がしますけど、今回はけっこう危なかったと思います。
特に一行が檻に捕まった時なんか、人魚の機嫌によっては、わりとえげつないことになっていたと思います。その上、唯一の頼みのムワリム教授との信頼は情報盗みの件で決裂していたし、アイコは人魚に除外にされている……ムワリム教授が魔法を知っていたら、たぶん人魚の奴隷にされてましたよ。
そもそも海の森から出られないということもありえたわけで、いくつもの偶然があって危機を免れたのだと思います。

かいぞくポケットシリーズ九作品目です
ムワリム教授という新キャラ共にお宝を探す。という新しい展開でしたね。
さらっと話は終わっていますが、協力関係から裏切り、先にお宝をとられるかもしれないという疑念、敵に寝返りと、冒険映画さながらの展開になっています。アメリカの映画なら間違いなく一人死んでいたでしょう。
ときに僕にとっては、箒を海で製造していたなんて意外でした。そもそも「魔女は箒の作り方を知らない」や「魔女ワナムケが海に落ちた指輪に気がつかなかった」など伏線を考えたら海の中で製造しているというのにも気がついたかもしれません。

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