とある書物の備忘録

読書家ほどではない青年が本の感想を書くブログ

物語を読んでブログに書く理由。

先日からあたり、本を読む理由について考えてました。
読書といえばいろいろな本があるので一概に言えません。学術書でもライトノベルでもジャンルは違えど読書であり、たとえ児童文学を読んでいようが、それも読書に含まれます。
今回は「物語」に絞って、「本を読む理由について」の個人的な考えをつらつら書いていこうと思います。
先に言っておきますけど、物語に対しておもうことは人それぞれであり、それこそ十人十色千差万別なのは理解してますし、これを読む君も理解してくださいよ。
踏まえて書くのは、あくまで個人的見解ですから。



物語を読む理由について
僕が本を読む理由について改めて考えてみれば、特にありませんでした。意外なことに、このブログを書いている理由も覚えきれない本の内容を忘れないように。ということだったりします。
なので本を読むという行為は、自発的にはほぼ起こらないタイプの人間になります。
とはいえ、人並みには本を読むという意欲もあるわけで、好きな作品だってあります。しかし読書する動機としては「好きな作家さんだから」「おもしろそうだったから」程度のもので、僕自身興味が狭い事もあって、読む本はごくごく限られています。
要は、本を買ってたくさん読む! 読書会する! 活字中毒! なんてものは僕にはなく、個人の楽しみとしてひそひそと読んでいるタイプの人間になります。

物語に対して思うこと
この感情(本を読む理由を問いた時に起こる、理由が見つからない状態の気持ち)を深く問いかけてみれば、僕が思う物語に対する基本的概念として、「小説は所詮小説」という意識が大きいと思います。
小説とは、物語としてそこにあるだけであり、読めば様々な感情をぐるぐるとして……終わり。と個人的に思っているんですよね。(よくわからない説明になったぞ)
なんと言えばいいのでしょうか、おもしろいおもしろくないは別として、そこにあるのは空想の世界であり……そうですね、例えるなら、感情移入しないで観る劇のようなものです。
自己投影もなにもしないで、劇がいろいろ展開されてゆく。感情移入はしなくても、演出で驚いたり、伏線で驚いたり、内容で驚いたり、気がつけばおもしろかったりとか、わかりますかね……。そんな感じです。(投げやり)
これ読んで気がついた方もいると思いますが、僕はこう、感受性豊かな人ではないです。それでも僕はおもしろい話が好きですし、逆の立場である本を読んで「人生が変わった」という感情豊かな人を否定することはしません。むしろ、素晴らしいものだと思っています。
今朝、(これを書いている朝です)又吉さんが『人間失格』を読んで「気が楽になった」と言ってました。
主人公と同じ悩みを持つ人物知ることによって「気が楽になった」という彼のように、物語は時に人を救うことだってあるだろうし、人を疑心暗鬼にさせることもあるだろうし、価値観をぶっ壊すこともあるでしょう。そういうのも悪く無いと僕は思いますよ。

読書ブログを書くということ
僕が読書ブログを書く理由は「備忘録」の一言に尽きます。
多読、活字中毒なんてものがない僕のような人間は、ただ過ごしているだけだと手にとらない本というのは無数に出てきます。
本を読む人ならわかると思いますが、「ちょっと気になったけど、読まない本」という枠もあると思います。それらの本って仮に読んでも、すぐに忘れちゃいません? 僕は速攻で忘れるんですよね。
僕がこのブログを作った理由はここあります。図書館という舞台で、無作為にたまたま見つけた本を読んで感想を書く。これで忘れない。忘れても検索できる。完璧ですよ。

結局のところ
はじめの前書きにある「読書する理由について」をここで再び聞かれたら「知らないものを知りたい」みたいな知的好奇心が大きいのかなとか書いてて思いました。
異常な状況や人間の極限が見れた、届かない境地をの考えに触れた、含蓄ある言葉を噛み締めた、言葉にはいろいろ含むものがあり、なにより小説は空想的でおもしろいです。学ぶべきところだってあります。活字にて知らない世界に触れる、それが知的好奇心をくすぐるような、そんな気が僕はします。図書館で知らない本を読む時なんか特に思いますよ。(全く知らない本を手にとって)今度はどんな話が見れるのか、みたいな。
どこかで「本は一期一会だ」みたいなことを聞いたのをやんわり記憶にあります。あれが近いんじゃないかな。旅先で出会う人の人生を覗くことができるような、かつ、ファンタジーのような、それがおもしろいような……その魅力を伝えるのはむずかしいです。
今知ってる好きな作品もありますけど、それ以外の知らない作品のほうが多いわけで、それを開拓したい、知りたい! 壁の外の世界を知りたい! そんなアルミンみたいな感情がこのブログを支えています。
そして、ブログを書くことで読破した本の備忘録となり「さ、次! 次!」と、新しい本を読む動力になってたりします。
まさにWin-Winの関係ですね! (って書くと、やはり自己完結なブログだと実感します……)

人間失格

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火花

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