とある書物の備忘録

読書家ほどではない青年が本の感想を書くブログ

星の王子さま

49冊目
過去、この作品で読書感想文を書いたことがあったりします。

星の王子さま

星の王子さま

その昔、主人公は画家になる夢を持っていました。
主人公が6歳の時ある本に感化され、絵を書いた第一号「ゾウを食べるヘビ」を描きあげて大人に見せたのですが、「なに帽子描いてるの?」と大人は言います。主人公は他の人に見せます。しかしその大人も「帽子だね」と答えます。そして誰ひとりとして「ゾウを食べるヘビ」と気がつきませんでした。
6歳の主人公は大人に絶望し、夢を諦め、パイロットになりました。
そんな今、主人公はサハラ砂漠に不時着してしまいます。たった1人で飛んでいたので、1人でこの状況をなんとかしないとなりません。
頼る人も居ないわけですし、砂漠なので誰も居ないわけで途方に暮れていました。
明け方のこと、主人公は不思議な少年の声によって目を覚まします。
不思議な少年は主人公に「羊を描いて」と頼みます。昔は画家になりたかった主人公でも、今は全く書いてません。しかも羊なんて描いたことないので、代わりに簡素な絵を書きました。
それを見るなり、不思議な少年は言います「僕が見たいのはゾウを食べるヘビじゃないんだ」と。
それから主人公は少年と一緒に過ごすことになります。


----(ネタバレあり)----



星の王子
ただただ純粋な少年でしたね。純粋であって、無知であって、世間知らずでもあって、我儘な少年でした。けれども、この地球上にいる人たちよりよっぽど大切なことを見出していて、私達よりよっぽど賢く思えます。
彼に対して思うことはなにもなく、夜空に光るいずれかの星で花に水をやっていると考えればいいんじゃないでしょうか。

主人公
飛行機の不時着によって砂漠で途方に暮れていた人ですね。彼に関しては、水もろくにないのに砂漠に不時着させたその力量がさり気なくすごいと思いました。だってその上故障なおして帰っちゃうなんて、いやぁ、彼の能力は高そうに思えます。
一方でその能力と引き換えに、彼自身「頭の固い大人」を毛嫌いしていた割に、その一員となりつつあることも自覚していたようです。
ただ星の王子と出会って少し「理解のある大人」に変わったのだと思います。そして早く、星の王子の目撃情報が彼に届いて欲しいと思いました。

星の王子と花
星の王子と花はそれこそ「飼いならす」関係だといえます。「飼いならす」関係というのは理想的なものだとはいえ、互いに未熟で喧嘩したそうです。が、この様子だと仲直りできたんじゃないかなぁと思います。
この「飼いならす」といえば「尻に敷かれる」というように思えますけど、この物語では「尻に敷かれる」よりも「無償の愛」といえるものだと思います。母性であり惚れでもあり、優しさでもある。形容できないあたたかみをこの関係から感じることができますよ。
たぶん朝起きたら温かい料理があるような関係です。最高ですね。

星の王子さまぶらり途中下車の旅
途中いろいろな星がありました。「頭の固い大人(暗喩)」な人々がたくさん出てきて、痛いというより滑稽な雰囲気を感じさせました。彼らに関しては「まぁ、いいんじゃないかな(適当)」ってな感じです。
とは言うもの、星の王子は問題点を質問してるんですよね。それを大人が「うるさいなぁ(意訳)」というように聞かないふりをします。なのでもう、なにも言いようのないんです。煌めきを忘れてしまった大人、ただそれだけなのでしょうね。

キツネ
キーキャラクターになっています。有名な台詞「大切なモノは目で見えないんだよ(意訳)」ということを言ってた方ですね。
キツネは飼いならされながらも、ものごとの真意に気がついているように思えます。「人と人が仲良くなる」その過程と、その過程で大切にするべき事柄を星の王子に説いています。
僕にはそれ以上に、もっと大切なことを言っているようにも思えました。

子供の見ている煌めきについて
物語後半のこと、主人公は子供の頃にみていた煌めきの理由に気が付きます。「家に宝物が埋まっているかもしれない」という目でみた家、つまり「見えないもの」が大切なことだと気がつくのでした。
物語読んでいて思ったのですが、この「見えないもの」とは大人になることによって「現実的な思考」が増えていくことより「見ないもの」が死んだんだという安直なことではなく、もっと深くもっと単純な答え「見えないものを見ようとしない」のではないかと僕は思いました。
だからといって僕は「見ようとしろよ」と強要するわけではなく、自分自身に言い聞かせるよう書いただけです。

【まとめ】
切なく綺麗な話でした。子供のこころに触れているような、そんな気がして胸が締め付けられるような物語ですね。
ここに書かれている大切なことは数え切らないほどありました。個人的に気になった箇所もありましたけど、それらを挙げて「ここがどうだ」とか「ここがこういうことなんじゃないか」とかそんなの書くのは無粋だと思ってできるだけ書きませんでした。
読書感想文のために読んでいた頃には気が付かなかったことも気がついて、読んでて面白かったです。そして想像以上に大切なこと書かれてあって、お気に入りになりましたよ。これから大切にするべき1冊になりました。

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