とある書物の備忘録

読書家ほどではない青年が本の感想を書くブログ

砂糖をやめればうつにならない

113冊目
砂糖はほどほどに

本の内容を一言で表すと、「白砂糖(クイックカーボ)は体に悪い! 今すぐやめろ!」といったところでしょうか。

僕自身、砂糖は体に良くはないだろうなとぼんやり思っていていました。そうぼんやり手に取ったのですが、僕の思っていたより過激に、深刻に書かれてありました。
実際問題この砂糖が体に悪影響(書かれてあるとおりに)起こるとは(僕は専門知識がないので)断定できないですが、言っていることはだいたい理解できます。だって体に悪そうですもん。

タイトルのうつに関しては、クイックカーボ(摂取すると急激に血糖値を上げる糖分)を食べると「低血糖症」という高血圧の反対みたいな(血糖値をコントロールできないという意味では同じ)ものが起こり、この「低血糖症」というものの症状はうつと似たようなものだとかなんとか書かれてありました。
症状が似ているものだからうつと誤診されるところがあり、実際はクイックカーボが悪いのに薬を飲まなくてはならない、あるいは本人がうつだと思えないのにうつだとしっくりこないまま過ごすということになるかもしれないという話です。

低血糖症については各自調べてください。個人的に以下のサイトが分かりやすかったです。
URL:低血糖症って何だろう|血糖値|healthクリック
URL:低血糖症の原因と改善
URL:低血糖症、血糖調節異常 | 新宿溝口クリニック




-------(ネタバレあり)-----



クイックカーボ
急激に血糖値を上げるという食べ物は色々知っていましたが、この「クイックカーボ」という単語そのものは知りませんでした。ググってみるとちらほらクイックカーボを取るのをやめた人も見つけたりして、その様子からどうやら調子が上がったとかなんとか見られます(現に自分でやってないから断定できない)。
このクイックカーボというものは、僕らがすきなジャンクフードやケーキやアイスとか対象になります。作中では白米、パンやうどん(玄米はスローカーボ*1らしいです)も含まれていて、これら対象をいざやめろと言われても困りますよね。
個人的に思うのは、これら明日からやめてスローカーボにしろ! って断言するわけでもなく(そりゃジャンクフードやめたほうがいいですが)、スローカーボ中心でクイックカーボもたまには食べていいよみたいにしたらいいんじゃないか、って思いました。
これは作品全体を読んでの反論になりますが、やっぱやめろと言われても急にやめることは難しいと思います。それにやめるはいっても「食べないようにする」という思想が危険だったりしますからね。だからせいぜいたまに食べるぐらいでほら、たまに毒も食した方がいいんじゃないかなって話です。

基本食生活を正すべき
作中、低血糖症がうつだと誤診されて(あるいは原因がわからなくて)ごたごたした話題がちらほらあって、それら受診者は(作品上仕方ないですが)食生活が乱れているようでした。
そんな食生活の乱れっぷり、僕からしたらありえないほど乱れていて(僕は夜、水以外口にしません)「そりゃメンタルぼろぼろになるよ…」っていうふうに思いました。でもそれはたぶん、受診者を見た医者も同じようなことを思ったんでしょうね。なにせ眼の前にいる患者がジャンクどか食いしているなんて、(しかもそれが原因だなんて)超能力じゃあるまいしわからないでしょう。(医者側も「まさか」と思うのも仕方ないと思います)
なんというか難しい話題ですよねここ。仮に砂糖を食べない生活をして、野菜を350gを欠かさず取っていたとすれば、その人は(意思があり実行力があるという意味で)うつになるような人ではないってことが容易にわかります。でも一方でうつになりかけた人が甘いものを食べたなら、その人はまた落ち込んでなにもできなかったりして……と負のスパイラルに陥ることになることも想像ができます。
ならどうするかって言われても、僕らは食事に気をつけるぐらいしかできないんですよね……。

砂糖は化学物質である
こんな話題がありました。

砂糖とは、サトウキビやサトウダイコンからファイバー、ビタミン、ミネラルを取り除いたショ糖(スクロース)のことです。ショ糖はブドウ糖と果糖からできている白い粉で、ビタミンもミネラルもファイバーも含んでいません。砂糖は、純度100パーセントの化学物質なのです。また、砂糖は野菜や玄米や小麦と異なり、完全植物(全体食)ではありません。砂糖は、食べものというより、化学物質そのものなのです。

そういえば砂糖の作り方というものを詳しく考えたことはありませんでした。塩のように、海から水を集めて干上がらせたみたいなものではないのは想像できますけど、なんというんでしょうか、まさか砂糖がこん飾り気ないのだからびっくりですよ。
参考URL1:大東製糖株式会社|お砂糖を知る・楽しむ |お砂糖ができるまで
参考URL2:徒然なるままに|糖と炭水化物を科学する
(こちらのURLの『血糖値の制御はとても重要です』と『砂糖と脂肪の危険性』で本の内容に近いこと書いています)
黒砂糖はミネラルがあるからまだしも(それでも微々たるものですが)、白砂糖となるともうただのカロリーみたいです。ただのカロリーっていい方も可愛いもので、どちらかと言うと甘い化学物質そのもの(それ言ったら塩もなんですけど)だということがわかります。
注意すべきなのは、塩だと取りすぎているとき「取りすぎた」とわかるものの、砂糖はわりとわからないというところですよね。お出かけして甘いパンケーキ一つ食べつつ砂糖入りのコーヒー飲んで、別の場所でワッフル食べて、帰りにドーナッツ買い家で楽しんでたらもう砂糖過剰摂取ってこともあり得るわけですよ。でもそういうのそこらへんの女子ならしてそうだし、僕だって甘いもの好きだからそういうことしかねません。
まぁ、あれですね。塩分の取り過ぎはだめだと言いながら人間塩分必要だから多少は取ったとていいけど、砂糖の場合は別に砂糖を食べなくてもご飯で賄えるのだからまんま嗜好品になっているんですよね。別に甘いもの食べなくてもいいってことですよね。

気になった話
余談になりますが、クイックカーボを摂取することによって低血糖症に陥り憂鬱、あるいは暴力的に(イライラや短期なるそうです)になったりするその事例で、気になる話題をみつけました。

1970年代のはじめに、連合赤軍による大量リンチ殺人というおぞましい事件が発生しました。彼らは軍事訓練と称した行動を始めたが、内ゲバを開始し、仲間の15人を殺害したのです。

たぶん山岳ベース事件をいっているんだと思います。(URL:山岳ベース事件 - Wikipedia

殺人事件を起こしたころの彼らの食事に注目した慧眼の栄養学者が、川島四郎博士です。川島博士は、彼らがパン、ミルク、コーヒー、缶詰、インスタントラーメンなどを食べていましたが、100日もの間、生鮮食品や野菜をまったく食べていなかったことを発見し、このような生活ではカルシウムが不足することを指摘しています。

個人的に『レッド』という漫画を読んだことがあって、「そういえばあの漫画、野菜を食べてるシーンなかったような…」など思い返しました。漫画の描写だから端折られたなんてことも言えるかもしれませんけど、当時彼らの所業を考えてみたら生鮮食品を食べている暇なんてなかったでしょうし、ここに書かれてあるのもあながち間違ってないのでは? とか思いました。(もちろん追い詰められているという極限状況もあるんですが)
レッド 1969?1972(1) (イブニングコミックス)

【まとめ】
低血糖症」と「うつ」の症状が似ていること。「低血糖症」は砂糖(クイックカーボ)によって引き起こされること。それら知れたことがなによりの収穫だったりします。
まずは食生活からと考えるのはとても大切なようでした。まぁでも僕は清涼飲料水は飲んでないし、ジャンクフードもここ数年食べてないし、煙草吸わないし、飲み物は基本白湯か湯冷ましだし、やると言ったら白米を玄米に変えてみようかぐらいです。でもその、たまに…たまにはシュークリーム食べてもいいですよね……アーモンドチョコなら……。

参考になりそうなURL
URL:健全なココロとカラダを取り戻す食事療法 | 摂食障害治療専門 クリニック・ハイジーア

*1:クイックカーボの逆。ゆっくり血糖値を上げる糖類

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