とある書物の備忘録

読書家ほどではない青年が本の感想を書くブログ

東京2020大会開催基本計画

番外編
あと3年切ったらしいですね
tokyo2020.jp
タイトル通り、およそ3年後に控えた東京オリンピックについて書かれた基本計画書になります。
(URL先の『東京2020大会開催基本計画』PDFが今回感想書いてるやつです)

東京オリンピックといえば、これから開催をするにおいていろんなトラブルに見舞われているようなのをちらほら聞いていました。つい先日(とはいっても1か月ほど前ですけど)ニュースを見ていると「東京オリンピックまであと3年」というものが流れていて、ここで一度基本計画でも読んでみようかなとか思ったんです。

この本(資料は)東京オリンピック公式サイトにてダウンロードすることができるので、だれでも読むことができますよ。

(ネタバレありとありますが、今回も気になったところを書いていこうと思います)


ーーー(ネタバレあり)---




大会の基本コンセプトについて
実のところ僕、2020東京オリンピックの基本コンセプトすら知らなかったんですよね。
読んでみると、今回の基本コンセプトは3つあり「全員が自己ベスト」「多様性と調和」「未来への継承」らしく、これらのワードは読み進めるごとにいたるところで見かけました。
それぞれの単語にわりとたくさんの意味を込めているようで、いろんな計画の流れから「〇〇がであるから、多様性と調和を大切にし~」みたいに、いわば言い回しの終着点みたいに3つにまとまっているよう感じました。
ところで今回のオリンピックスローガンは「Discoverb Tomorro」なんですが、上の3つのコンセプトとこのスローガンを知っているだけでなんとなくオリンピック知ってる感出せそうだなと思いました(などどうでもいい感想)。

全員が自己ベスト
全員が自己ベストというの、いきなり難しい問題だと思いました。
この全員というのは、選手はもちろんのこと、「選手が最高のパフォーマンスができるような環境作り」に携わる人たちみんなが「自己ベスト(日々全力を尽くす)」というニュアンスで書かれてあるんですよね。それっていわゆる建設現場の人や翻訳の人、さらに書かれてる風だと驚くべきことに「すべての日本人(本文抜粋の単語)」がそれの対象なんですよ。
いやまぁ僕だってオリンピック成功したらいいなと思ってますし、オリンピック運営するにはそれなりの苦労があるってことは理解できますけど「全員が自己ベスト(しかも自分が含むかもしれない)」と書かれると「うーん」って思います。それじゃ過労死とか出てきますよマジで(心配になってる)。自己ベストとはちょくちょく出すぐらいでいいと思いますよ。

多様性と調和
以前の東京オリンピック(1962年)にてパラリンピックが「パラリンピック」と名付けられたらしいです。
それもあってか今回のオリンピックではパラリンピックへ力を入れていくという意気込みが感じられ、もっといえばさまざまな障害者への配慮などにも力を入れるらしく、広がって多種多様な言語宗教文化とかも配慮していくらしいです。
読んでるだけでもいろいろ配慮して大変だろうと思う一方で、それら対応する方法論などはすべて「おもてなしの心(結構な頻度出てくる単語)」でなんとかする的な文章も多数見られて、それはそれでちょっと心配になりました。
とはいっても今になれば接客内容について具体的にテンプレとか決まっているのかもしれません(この計画書が出たのが2015年2月ですから)。

未来への継承
以前の東京オリンピックの時に新幹線とか高速道路とか建設されたらしく、オリンピック終わった後もかなり利用されたどころかその後日本の交通インフラの礎になりました。今回のオリンピックでもこのような「未来に残せるようなもの」を作ろう的な意味がここに集約されます。
残念なことに、この基本計画の中には具体的に「これ」ってものが書かれていないんですよね。とはいえ書かれてないにせよ、交通インフラの礎並みの(新幹線並みの)なにかがこれから生まれると考えると個人的にわくわくしてきます。でも考えてみれば今後50年は使うだろう「なにか」(しかも僕が想像ができない「なにか」)を作ってやる! って言っちゃうのハードル上げすぎなのでは? と思ってしまってます。……まぁ、それが大人になるってことなのかもしれません。ここばかりは純粋に新しいものが生まれるのを待つのがいいのかもしれないですね。

個人的オリンピックに望むこと
正直、ここに書いたコンセプト以外は「各種ミッションの提示」「予算の話」「組織運営と代表者について」とかが並んでいるので別の記事などに任せます。ここからは個人的にオリンピックに願うことなどを勝手にざっと書いてみようと思います。

1.まずは「オリンピックの完遂」ですね。
いろいろあったけどなんとか最後まで無事にやってほしいのが本心です。いや失礼な話ですけど、失敗も普通にあり得そうな感じな匂いがしてるので……なんとかやってほしいものです。

2.次に「VR実装」です。
この基本計画のころにはなかった(少なくとも今ほど世間に出回ってなかったはずの)VRをオリンピックに利用してほしいです。基本計画の中にも書かれてあるのですが、計画の一つに「地元の復興」というものがあり、オリンピックの情熱を日本全国どこでも感じられるよう地方でも「オリンピックを感じれる場所を提供する」的なことが書かれてあるんですよ。もうそれVR試聴が一番いいのではと思います。てかVRでオリンピック試聴を「チケット代」として売り、家でも見れるようにすればいいのでは? と思いました。

3.最後に「警備に自衛隊を使ってほしい」というところです。
読む限り、警備は警察官のみで行うらしく、自衛隊の単語は見なかったように思えます。今日テロとかそんな出来事を見ているので、安心安全なオリンピックを目指すならと考えると、やはり自衛隊を要請して万全な形にするのがいいのではないかと思いました。まぁでも僕が自衛隊を要請するための条件とか、問題とかよくわかってないのでなんとも言えない話なのですが。

【まとめ】
残り3年というニュースを見てなんとなく読み始めたオリンピック基本計画ですが、読んでみると興味深いことが結構書かれてあり、読んでて心配したり、ワクワクする箇所があったり、「計画は今ここら辺だな」と思いを馳せてみたり、挙句このような記事を書いていたりします。
(僕の中では)初めて行われる日本のオリンピックということもあり、スポーツ好きだから楽しみ! ってわけでもないですが、とても興味深く思っています。成功するといいですね。