とある書物の備忘録

読書家ほどではない青年が本の感想を書くブログ

2017年を振り返る記事

番外編

ちょっと早いですが、今年のまとめを書いていこうと思います。

今回まとめ記事で書くのは主に、「今年読んだ本の振り返り」と「今年やってきての反省点」です。



今年ブログに書いた中で印象深かった本
今年(2017年)に感想を書いてきた本の中で、個人的に印象深く残っている本を振り返ってみます。

〇この雨が上がる頃
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「雨」を題材にした短編集でした。詳しいあらすじは書いた記事を読んでもらうとして(ネタバレは注意)、個人的にこの本を振り返った理由は「あれ安定しておもしろかったな」という印象を持ったからになります。
安定しておもしろいというのはとても難しいと思います。なにせ短編集を読んだなら「これが一番おもしろくて、これが合わなかったな」などあれこれ考えるものですけど、この本は全体的に全部がいい感じだったんですよね。中の作品で激しいおもしろさがあったってわけではないんですけど(失礼)、その平均的ないい感じが「いい…」と思った作品です。

〇アミターバ―無量光明
dokukiroku.hateblo.jp
死に向かってゆく一人の女性の話でした。こちらも詳しいあらすじ感想などは記事を見てもらうとして、この作品に対して「不思議な気持ちになった」という意味での印象深さが思い出されます。
特出するべきはやはり、その女性(主人公)が死ぬ直前に現れる不思議な体験について事細かに描写されているところです。これ自分も読んでるうちにふわふわとしてきて、模擬的に死を感じているような、直前の奇妙な体験をしたような感覚に陥るんですよね。不思議な感じなんですよ。
それに悲しい結末に向かっているのに、それほど悲しい雰囲気がある作品ではないんですよね。これも個人的ポイント高いとこでした。

〇虚構の男
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一人の男とその周りにいる人達の話です。この本おそらく、今年ブログで書いてきた作品の中でもっとも(個人的に)合った作品だったんじゃないかと思います。
魅力については「個人的によかったから」としか言えないんですけど、一つ挙げると、作中のジャンルがごちゃまぜになりながらもストーリーが進んでいるあたり、いろんなジャンルが飛び交ってやがてはホラーになって……というジャンルの飛び交い方がとてもよく、ジャンルが変わるごとに一転二転と展開が怒涛と進んでゆくのもよかったです。
感想にも書いたこともう一度書くんですけど、いろんな箇所で伏線が散りばめられたりして、それがどんどん回収されてゆく……いい意味で本格ミステリのようでした。

〇知るほど面白くなる 日本地理
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日本の地理に関して書かれた本になります。「日本の様子を伝えてそれを地理につなげる」という風に(言われてみれば当たり前ですけど)地理とは人間生活と密接に関係しているんだよ、といった感じで、地理を「汎用性ある一つの分野」として扱っているところが興味深かったです。人によっては「常識だよ」と言えるかもしれませんけど、僕の中では今まで地理とはその土地の特徴的な堅苦しいイメージだったので。
取り上げられている話題に関しても、様々な方向から見られていて「なるほどそういう話でもあるのか」という素直に楽しんで読めました。どうでもいいですが、自由研究にも役に立ちそうな本だなとも思いました。

〇日本林業はよみがえる 森林再生ビジネスモデルを描く
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日本林業について書かれた本です。この本読むなり林業の現状がヤバいということが伺えますが、一方で「可能性もいっぱいある」という感覚を覚えた記憶があります。
可能性があるというのは、「雇用」をはじめ「エネルギー」や「新しい事業」などいろんな分野において本当に大きなビジネスのにおいが森からしてきていて、加えて日本は森を扱うには良すぎる条件がそろっているっていう意味の可能性です。かといってただ儲けるために森を壊してはならず、正しく知って正しく使っていこういう大切な注意もありますけどね。
なににせよ日本の林業系統がよくなってほしいものです。

番外
〇なれるSE!シリーズ
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去年は人類は衰退しましたシリーズを読んでました。今年はなれるSE!シリーズを読んでます(まだ途中)。
このなれるSE!については、ところどころガチブラック感あり「ははは…」という乾いた笑い(笑えない)が出るなど魅力的な作品になっています。
ざっと読んで、今のところ個人的におもしろかった巻は3巻と8巻になりますかね。
3巻は実質『下町ロケット』みたいな熱い展開になっています。8巻は防衛戦、主人公の工兵君が大活躍していました。ほかの巻も魅力的なキャラがワイワイとして楽しい作品です。室見さんの行方が気になります。

〇実録自衛隊パイロットたちが接近遭遇したUFO
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UFOという摩訶不思議な存在を「自衛隊が実際に体験した話」という切り口で書かれてあるノンフィクション? 作品になります。
まぁなんというか、信じるも信じないのもあなた次第といった内容ですが、そういうジャンルの話としてとても興味深い内容になっているので、好きな人はかなり好きな本なのではないかなと思います。
あの年末年始とかにしている都市伝説スペシャルとかビートたけしXファイルとかそういったテレビ番組が好きな人(主にUFO関連)なんか読むと、なかなか深いところまで書かれてあるのでおもしろいのではないかなと思います。というか中身のインパクトが強すぎて「印象に残っている」という話ではトップに出てくるような本なんですよ。

今年のブログに関して反省点
今年はいろんなことが動き出したこともあり、本を読む時間や余裕、ブログを書く時間や気力などが出せない、そもそも図書館に行けない、という状況が結構あり、まぁまぁの頻度で休む(今回も2回分休んでる)ことがありました。
言い訳っぽくなるんですけど今年いろいろあってですね……。
例えば車の免許を取ったり、
menhera.jp
コミックマーケットに行ってみたり、
dokukiroku.hateblo.jp
そのほかもいろいろあったんですよ、書いてないですけど。
でもそうはいっても、ブログ更新を止めるわけにいかないのはわかっているんですよね……。なんとか両立させていきたいんですが、なんともいえないです。読者の皆さんも更新できてなかったら、おっ、休みだな、ぐらいの感じでやってください。

今後のこと
いろいろなことが動き始めた僕ですけど、そんな僕の日常的なもの、雑記的な日ごろのことを書きたい気が出てきたりして、でもそれは読書とは別の話なのでまた別のブログでも作ろうかなとか思ってたりします。ちょうど来年(2018年)にはおそらく、このブログを作った当初の目的である「200冊分やる」が達成されるでしょうし、それが終わったら次の目標を考えるか、どうなのか? というあたりまだ未定です。
まぁなんというか、昨日見たアニメの話とか、たまたま見た映画の話とか、ちょっと調べて最近知ったこととか、そういう話題を共有したいんですよね。うーん、まだどうしようか未定です。

【まとめ】
今年もあとわずか、ろくに感想文書いてないのに、もうこの記事を書いて先にブログ納めしてしまう、そんな僕です。
てか、これが公開されているころはメリクリスマスですか。しかもメリクリスマスしてる朝に公開しているってことですよね。クリスマスなのだから記事読んでる場合じゃなく、外に出てイルミネーションやツリーやら人の多さに驚いたり、窓を開けて外気を感じるといいんじゃないかなと思います。
僕の記事はその後に読めばいいし、来年もまたこんな風に書いているので、来年もまたよろしくお願いします。