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とある書物の備忘録

読書家ほどではない青年が本の感想を書くブログ

かいぞくポケット18 アイコのじゅもん

寺村輝夫 かいぞくポケット 児童文学

40冊目
かいぞくポケットシリーズ18作品目です。
特に記述することがないので、さっそく感想を書いていこうと思います。

アイコのじゅもん (かいぞくポケット 18)

アイコのじゅもん (かいぞくポケット 18)

ポケットという子供海賊がいました。ポケットは三人の個性あふれる優秀な手下を持っています。
その手下の他にも、アイコという仲間のねこがいます。アイコは魔法のねこであり、呪文が使えて予知まで出来ました。
久しくロタ島という島に上陸しようかとしていたある日のこと、手下の一人ポンが熱を出します。ポケットはアイコに助けを求めました。アイコは言われたとおり自分の部屋から薬を持ってきて、前回手に入れたお気に入りのダイヤモンドをこすり、ポケットにわたします。ポケットは「おまじないか?」と聞けば、アイコは「薬がすぐ効くようにね」と答えます。
その薬を受け取ったポケットは、ポンに薬を飲ませようとします。しかしポンは薬を飲まないものですから、悪戦苦闘しながら、ポケットは強引に薬を飲ませることになります。
薬を飲んで元気になるのか、と思えば、ポンは顔色を緑にしてさらに高熱が出すではありませんか。
「アイコ持ってるダイヤモンドのせいじゃないだろうな」と、ポケットは疑惑を持ちながらも、とりあえずポンを別室に連れて行きます。
ポンは料理担当であり、料理する人がいなくなったわけであるポケット一行は次に食事の問題が出てきました。その問題に対しては、またしてもアイコが名乗りでて「代わりに料理する」と言い出します。心配する一方で、アイコの料理はポンを超えるほどのものでした。
ちょうどその食事中、ポケット号が攻撃を受けます。見ると、上陸するはずだったロタ島から大砲を受けていたのです。


------(ネタバレあり)------



魔法使いロタコタロ
敵キャラとしては、アイコの呪文を利用するという初めてのパターンでしたね。僕はてっきり呪文がおかしい原因として、あのダイヤモンドかと思ったんですけど、あれは単なるミスリードのようでした。読み返してみれば、「あぁダイヤモンドが悪いのではなく、アイコの呪文が変になっただけなのか」という部分がいくつもありました。
このロタコタロの性格を表すなら、鬼畜・冷酷・非道などいろいろな悪い方向の我儘女王と言えるでしょう。個人的に一番非道が極まっていたなと思ったのは、アイコのトドメをジャンに打たせようとした時にかいぞくポケットの歌を歌っていたところでしょうか。しかもポケット一行の前でという……あそこは近年稀に見る鬼畜シーンじゃないでしょうかね。

医者タロ
こいつはやべぇ。の一言です。ロタコタロを(悪い意味で)我儘女王とするなら、こっちは(悪い意味で)キチガイ医者って感じでした。キチガイという表現もソフトなレベルでナチュラルに人肉嗜食ですし、国民から「人殺しのタロ(直球)」と周知の事実となっているから、彼はさぞヘイトを集めていたことでしょう。それでも危機感なぞまるでなく、ジャンをごく普通に食べようとしたのがまた薄ら寒さを感じます。
人肉に関してはわりと拘り派らしく、じっくり下味を付けてから食べようとするグルメでしたね。こうしてみると異常さ際立ちますが、別作品『東京喰種』のキャラだと思えばわりと納得できます。つまり……タロは喰種だった……?(混乱)
さて、ここで彼(タロ)のベスト発言を挙げておきますね。

「わがはいは、人間をころしてたべることをゆるされている、たったひとりのいしゃだ。」

あ、ふーん。(察し)

ロタ島について
あんまり作中に出てませんが、ロタ島今回の話の舞台になりました。
振り返ってみれば納得できるあの、タコタロの部屋が空爆(ジャンによるピンポイント爆撃)により大炎上していた国民の万歳も、初見では驚いたものです。普段からロタコタロの我儘を中心に国が回っており、国民は怨み辛みなど溜まっていたのでしょうね。あれはもう、神の一撃だと勘違いしてもしょうがないです。
一読してロタ島の普段を想像したんですが、このロタ島では、ロタコタロの気分によって国民がとらわれ、医者タロがチョメチョメしてたんでしょう。それが日常的になっていたのもあり得るわけで、おっそろしいです。

【まとめ】
ここで好みな感じの話が来ました。個人的には好きな展開に、わくわくどきどきしながら読みましたね。今までいろいろな敵が出てきましたが、今巻はそれらをぶっちぎり堂々一位の鬼畜が登場しました。
今作のおもしろかった点は、作中にいろいろ伏線やらミスリードやらあったってことですかね。ダイヤモンドがアイコの呪文を妨害しているのかと思えば、実はロタコタロ女王がアイコの呪文をいじっていたとか。アイコの予知でロタコタロ女王が非道な人物だと思わせておいて、実は医者ロタも非道でしたなんてのもあります。展開としても、ジャンがアイコのとどめ刺す時に持ってきたダイヤモンドで撃つとか……その他にもいろいろ、展開としても面白かったです。
あ、あと、ロタコタロがジャンに「撃て」と命令した時、ジャンがに言った、

「見えねぇよ、アイコなんて。」

という言い回しなんか良かったですよね。「かっけえええええ」ってなりましたよ。
いやぁ、よかった。これは普通にアニメ化してもおもしろい内容だと思いました。

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