舞姫
89冊目
教科書に載っていたけど読んでなかった作品シリーズ、その②
- 作者: 森鴎外
- 発売日: 2012/09/27
- メディア: Kindle版
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早く父親が他界するという逆境もありながら、母親1人の手で育てられ、留学生として選べれるほどに太田は優秀な人間でした。
その留学先、ドイツでは日本では考えられない綺麗な生活をしていて、太田は驚きながらも自らを律し勉学に励みます。
やがてドイツの生活に慣れてきた頃のこと、下宿帰りの路地裏にて17歳ほどの女性がすすり泣いていることに気が付きます。太田は少し考え、心配かららしくなく女性に声にかけてみることにしました。
----(ネタバレあり)----
続きを読むセキュリティはなぜ破られるのか 10年間使える「セキュリティの考え方」
88冊目
いたるところで聞くようになりましたよね。セキュリティ。
「10年使える」とあって「いつ発売したのだろうか」と後ろを見てみれば2006年発売とあり、「今年しか使えないのでは?」と、とんちみたいなこと思ったりしましたけど、本書はセキュリティに対して普遍的な「考え方」について書かれてあるため心配いらないようです。
ただ初心者向けの内容なので、セキュリティを本格的に学びたいと思う人からは物足りないかもしれません。まぁでも後ろの参考文献リスト(もっと勉強したい人のために)が提示してくれているので、これを手にとって次の本に向かうのもいいかもしれませんね。
(今回もネタバレありとありますが、個人的に気になっていたころを書いていこうと思います)
----(ネタバレあり)-----
続きを読む幻夏
87冊目
腐敗した権力によって起こされた悲劇の末路
鑓水は「嫌な予感がする」など思いながら電話を取り、相手の女性「子供が居なくなったんです」という依頼を元に依頼主に会ってみることにしました。
依頼主(水沢香苗)の家に到着するなり、香苗は「こちらです」と探すべく子供の部屋に招き入れます。
ここで鑓水は異変に思います。目の前にはなにげない子供部屋ですが、よく見ると子供部屋にあるカレンダーは23年前の9月だったのです。
「あの、お子さんが居なくなったというのは、いつ……」鑓水は聞きます。「尚が居なくなったのは23年前の9月2日です」香苗はまるで昨日のことのように答えました。
どうしたものかと、鑓水は頭を抱えます。依頼を受けるのか、断るのか、そもそもこんな個人興信所を訪ねてくるのだから相当思い詰めているのではないか、など迷っていると、香苗は「依頼費用は前払いで」と封筒を渡してきました。中を見ると束が三つ、つまり300万円を渡されたということになります。
驚いた鑓水は硬直してしまいます。一方の香苗は「手元にある情報はこれです。あとは、家を自由に探してください」と言ったあと、「連絡はこちらからします」と家の鍵を渡して家から出て行ってしまうのです。
放心していた鑓水は引き受けたことに気がついたのは、しばらく後のことでした。
----(ネタバレあり)-----
続きを読む彼女がエスパーだったころ
86冊目
倫理的な問いかけがたくさん
どれも倫理的な問いかけ「それは本当に正しいことなのか?」みたいな要素も含まれていて、単調な言い方ですが「考えさせられる」本になるかと思います。
内容としては主人公のわたし(ジャーナリスト?)がいろいろ取材して回る、というものです。それぞれの作品でただ取材してい終わるわけではなく、物語を経て主人公もいろいろあったりして、前回の短編で出てきた人がひょこっと出てきていたりします。
それぞれざっとあらすじを書いていきますね。
『百匹目の火神』:ニホンザルが唐突として、「同時」に火を使うことを覚えた。なぜサルが火をつけることができるようになったのか、を調べていくと一匹のサルに行きつく。人間はそのサルを歓迎するのか拒絶するのか、考えている間にもサルによって民家が放火される事件が続いていた。
『彼女がエスパーだったころ』:千晴という女性がいた。千晴はプログラマとして働いたが、勤め先がブラック企業がゆえに反発し、愚痴を言う動画を投稿する。問題は企業の愚痴を言うことより、彼女によるスプーン曲げについてだった。よって時の人となるのだが、問題を起こして消えてしまう。わたしはそんな千晴に興味を持ち接触してゆく。
『ムイシュキンの脳髄』:ロボトミー手術というものがあってしばらく、科学は進歩して脳をピンポイントで破壊できるメスがが開発される。そしてオーダーメイドの手術(オーギトミー手術)が完成した。無為というバンドボーカルはDVを常にしており、このオーギトミー手術をする事になった。結果は成功し、無為は無害な人間に生まれ変わった。
『水神計画』:わたしは机の上にある水の入ったビンを眺めながら過去を思う。その水とは「声を投げかけることで浄化された水」というもので、わたしはその水を作る計画を取材する内に事件に巻き込まれた記憶を思い返していたのだ。
『薄ければ薄いほど』:死への妨げになるからという理由で記録を禁止された「白樺荘」での取材を発表することに至ったのは、そこにいる最後の人が亡くなったからだった。白樺荘とは終末医療をするホスピスであり、「量子結晶水」というほぼ普通の生理食塩水を薬として飲ませていた、いわば自殺援助していると言われても無理ない場所だった。けれども患者は皆「ここいいるのが一番幸せ」と口を揃えて言う。
『沸点』:わけあって仕事を辞めたわたしは、別の職場で雑務をこなしていた。前の仕事もいいが今の仕事も好きになりかけた頃、千晴から連絡が入る。わたしは千晴に会ってみれば、千晴は「アルコール依存症の友達が妙な匿名会に通っている」と言うので、その妙な所(ホロシロフの匿名会)を調べることにした。
----(ネタバレあり)----
続きを読む『はてな利用規約』を読み返してみよう
番外編
改めて読み返すやーつ
www.hatena.ne.jp
まえまえから「本を読んで感想書けば記憶に残るのだから、利用規約なんて書いたら頭に残るのではないか」と思ってました。
その試しとしてお世話になっている、「はてな利用規約」を読み返してみようと思います。
※今回も気になった所を挙げてゆくという形になります(なので実用性はあまりないかもしれません)。
※これは2015年8月2日改定にされた規約です。