とある書物の備忘録

読書家ほどではない青年が本の感想を書くブログ

かいぞくポケット13 ゆうれいせんペサ

29冊目
かいぞくポケットシリーズ十三作品目になります。
特に記述することがないので早速感想を書いてゆきます。

ゆうれいせんペサ (かいぞくポケット 13)

ゆうれいせんペサ (かいぞくポケット 13)

ある日突然、海賊のお頭になってしまった子供ポケットは今日も大海原を航海していました。
雷の子供のゴタゴタがありながら、それっきりは一ヶ月ほど特に問題なく航海を続けます。平穏でいいことなのですが、問題があるとすれば水不足に陥りかけていることです。
この日、料理担当のポンが一行に風呂、朝の顔洗い、コーヒーなど制限をしなくちゃならないと伝えます。一行はしぶしぶ従うことになります。
そんな夜のこと、手下の一人ケンが「怪しい船がある」と叫び声を上げます。一行は慌ててデッキに向かいました。
見ると、静かな月夜に青白く光る船が見えるのです。
とりあえず船長のポケットは大砲を撃つように指示し、手下の一人のジャンが船に大砲を命中させます。が、船は消えるのです。

-----(ネタバレあり)-------



幽霊船のこと
幽霊船かと思えば、ペサという何かによってあるなにかという感じでした。「なにか」が何なのかはわかりませんが、ポケットがその船に言ったのだから、幽霊ではない実在する「なにか」といえるのではないかと思います。
この幽霊船については不思議な事がいくらでもある気がします。中でも個人的不思議に思ったのは、船の扉を開けるシーンですかね。
船の扉の先は森があり、森からさらにデッキに戻れば家がある。文章にしただけも混乱してしまいそうです。
言えることといえば、卵からでてきたペサはジャンとケンとポンを一瞬で凍らせるほどの力があるのだから、扉の先にとんでも世界を出現させるのもさほど難しくないのかもしれませんね。ペサはいのち、ペサにもどるとかありましたし。
(僕は一体何を言っているんだ)

料理のもてなし
文化の違いといえばそうかもしれません。それでも、狙っただろとしか言いようのない食事が出てきました。
ミミズのスパゲッティ、タンポポのわた毛をノミのおしっこで和えたもの、ゴキブリのソーセージ、焼きたてのボール紙パン……いやもう、森の幸のオールスターじゃないですか。鳥とか喜びそうなラインナップですね。
どれも食べたくないですが、強いて言えばゴキブリのソーセージはまだ食べれるんじゃないかとは思います。いや、食べたくないですよ。たとえ、幼女(ビイ)が作っていようが僕もお断りします。いや、好奇心で一口食べちゃって、吐く方向かもしれません。

幽霊船の奥の森
奥に森があり、小屋がありと驚きの連続でした。あの森はなんだったのでしょうか。結局、ポケット一行はその森を経て海に戻ることができたので、森は海に繋がっているといえるかもですね。
ただ、いかだに乗って落ちて海にたどり着いたのだから、はるか上空にある森だということでしょうか。あるいは森とは空中都市みたいな、雲の上にある森みたいなそんな感じなのかもしれませんね。
物語の途中に森がダンスするシーンがありました。あれは数少ないポケットドン引きシーンになると思います。以前は占い師が急にダンスしだしたところを思い返してみれば、ポケットはなにかとダンスに縁があるようです。

ペサ
ペサとは、おそらく概念みたいな、すべての供給するマナみたいな、モナドみたいなものだろうと個人的に思ってます。
じゃ、あの玉子はなんだったのかといえば、ペサの集合体みたいなイメージです。集合体だとはいえ、アレだけで、人一人を一瞬で凍らせて、意識を持っているなんてもうすごいエネルギーを感じさせます。
ペサから生まれて、ペサに戻る。それが繰り返されると言ってるならば、循環する輪廻みたいなものでしょうか。
マナやらモナドやら書いてきましたが、分類で言えば光脈が一番近いかもしれません。

かいぞくポケットシリーズ十三作品目になります。
ペサという謎物質がでてきました。物質というより概念、存在するのかしないのか、それこそ幽霊みたいなやつでした。
幽霊のくせして人間を一瞬で凍らせるとか、第一部のDIO並の強さを誇ってそうです。願わくば、そんなものが居る船に立ち会いたくないものです。
ポンに初のお宝(卵)を渡されました。これからこの玉子はなにに使われるのか、使われることがないかもしれませんけど、なにかしらに変わるのでしょう。楽しみです。