楽しもう。瞑想 心に青空が広がる
45冊目
めいそうと聞いてまず想像するのはポケモンだったりします。
それほど瞑想について知らなく、偶然この本を見かけ改めて知ろうと手にとりました。
- 作者: 宝彩有菜
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2011/10/12
- メディア: 文庫
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この瞑想入門書のいいところは「瞑想なんて、目を閉じて頭を空っぽにすればいいんだろ」という程度の僕でも理解できるぐらいにわかりやすく、瞑想をするにあたっての注意点など丁寧に書かれていたところにあります。
作品構成は前半に瞑想の基本的なことが書かれてあり、後半に瞑想をマスターするための心構えなどが書かれていました。あと加えるなら、日常の思考について少し触れられてましたね。この日常の思考については別に瞑想を求めてない人でも気持ちを楽にするような考え方が書かれているため、気を病んでいる人とか、いろいろ考えすぎてしまう人なんか読めばいいんじゃないかなと思いました。
(※今回も自分の備忘録として使います。なので気になった方は各自本を読んでください。今回は本に書かれている瞑想の方法論まとめになると思います)
----(ネタバレあり)-----
-瞑想について-
瞑想の段階
・まず瞑想の二段階と全体の流れを書いておく。
第一段階:実践瞑想(意識してマインドを空っぽにする段階)
①「外部情報」の切断(熱い、寒い、かゆい、痛い)
②「内部の潜在情報」の整理整頓(仕事が残ってる、晩ごはんはなに作ろう、メール返信しないと)
第二段階:境地瞑想(無意識で行われる瞑想の段階)
③「内部の過去情報」の閲覧など記憶が覗ける(昔の光景がみえる、懐かしい人と会える)
④「内部その他の情報」の更改(無意識プログラムの変更)
⑤快感の体験(この上ない喜びを手に入れる)
※マインド 意味:思考してしまう雑念のこと
※この間約15分に収めること
瞑想の流れとして①→②の実戦瞑想から始まり、やがて③④⑤の境地瞑想に到達するのだという。(③④⑤の順番はまちまちであると書かれてあった)
ここで注目すべきは、第一段階を越えないと、第二段階に到達できないということだ。作中に書かれてあるように、初心者はまず境地瞑想を目標として瞑想を続けるのだとあり、境地瞑想こそが瞑想の醍醐味であると書かれてあった。
醍醐味とあれは体験したい気もするが、おそらくだが、この境地瞑想とはいわゆる深い瞑想、魔境を超えた辺りの瞑想を指しているのだと想像する。つまり一般的な(頭を空っぽにして、頭の整理整頓する)瞑想のこと(おそらく実践瞑想がこれにあたる)ではなく、さらに先のことを話していると考えていいのかもしれない。
(ちなみに作中には「魔境」という文字はなかった……と思う。「境地門」はあった)
実践瞑想について
・実践瞑想の流れメモ
①集中(マントラに集中する。マントラはつまらないものであり、リズムがでてきたらゆっくりと唱えること)
②気付き(雑念に気がつくということ。どんな小さなものでも見逃さないつもりで探す)
③棚上げ(気がついた雑念を棚上げする。「今は瞑想をしているから、あとで」という考えで棚上げすること)
これの繰り返し
※マントラ 意味:頭のなかで唱える言葉、作中は「オーン、ナーム、スバーハー」とあるが定点になれば特になんでもいい。
実践瞑想については「浄化三手順」という具体的な手順が書かれてあった。それは上にある「集中」「気付き」「棚上げ」の三段構成であり、加えてマントラを定点とするシステムだった。
マンドラがつまんないものだからこそ、マントラに「集中」することによって小さなマインドにも「気付き」えることができる。そして今は考えるべき時ではない、と雑念を「棚上げ」をする。またマントラに集中する。を繰り返すこれが実践瞑想だという。
やがて棚上げする雑念(マインド)がなくなるらしい。そのころには実践瞑想は終盤を迎えて、いよいよ境地瞑想へゆく準備ができたのだ。
境地瞑想について
この先は体験したことがないため「わからない」ということしかできない。方法といえば、雑念が一通りないことを前提に、マントラを止める。そして「なにもしない」事によって境地瞑想に突入することができる。らしい。境地瞑想に突入すれば、不思議な感覚が起こる、らしい。
作中ではこの不思議な感覚について事細かに書かれてあった。例も出されていろいろな事象を読んだりしたが、いかせん僕はまだ知らない世界としか言えない。
この境地瞑想というものは、突入する直前は恐く思うとかなんとか書いてあったりもした。例えるならば暗闇の洞窟を歩いてゆくような感じと作中にあり……これも実際に体験してみないとわからない。
これ以上の方法は書かれていなく、アドバイスは「シンプルに身を任せること」つまり、考えるな感じろということだろうか。
瞑想上達のコツ
○注意事項
・瞑想を頑張ってはいけない
実践瞑想をしているときのアタマの中は、とても忙しく、一種の緊張状態が続きます。確かにこの作業は、けっして楽ではありません。しかし、その手段を目的にしてしまうと、(中略)せっかく第二段階に入れそうだったのに、「ここには思考の種がない。もっと思考の種のあるところに移動しよう」と引き返してしまうことになります。
あの「集中」「気付き」「棚上げ」とマントラの工程は大事だが、それにとらわれてはならないということ。
・「棚上げ」のつもりで「棚下ろし」してはいけない
「本当に棚上げして、綺麗になったかどうかを確認する」などという確認作業自体が、「新しい思考」です。その思考そのものに気がついて、それもすぐに棚上げしなければならないものです。
「確認作業をする」それ自体が新しいマインドである。「棚下ろし」と表現してあるように、それは「雑念」と捉えること。
・マンドラへの集中は程々にする
通常は、「マントラ」という最小限の小さい思考と比較して、それより大きな思考をマインドが持ち出してきたのを見つけて、それを先送りします。
「マントラに集中すること」が実践瞑想において重要だが、そのマントラとは最小限の集中で行うこと。そうすることによって、マントラに加入する雑念(マインド)がわかりやすく炙りだされる。炙り出された雑念(マインド)を棚上げする。
これを続けると、最小限の集中していたマントラだけ残るというイメージだ。だからこそマンドラへの集中が大きくなってしまうと、小さな雑念(マインド)は見当たらなくなる。これでは雑念まみれで次の段階にはいけない。
あとの注意点は「マンドラを音楽BGMにしてはいけない(対策:マンドラをゆっくり唱える)」と「呼吸に集中し過ぎない(対策:普段から深い呼吸を心がける)」などが個人的に注意する点だと記しておく。
◯上達へのコツ
・厄介なマインドは名前をつけるべし
その場で棚上げできるマインドがあれば、逆にどうしょうもなく厄介なマインドもある。自分の外で起こるどうしょうもない心配や、あるひょうんきっかけで流れ出てきて止められない思想などがそれに当たる。それらは一つ棚上げしたとしても、ちょっとしたマインドの取りこぼしがまた思考を加速させることになる。そこで作中に書かれてあったのは、そのマインドに名前をつけてみようということだ。
ほかにも例えば、「病気になったらどうしよう」とか、「お金がなくなったらどうしよう」とか、「会社が倒産したらどうしよう」とか、「いい人が現れなかったらどうしよう」などという案件なら、「病気の件」「破産の件」「婚活の件」と、大風呂敷でまとめてラベルを貼るわけです。
この◯◯な件という方法の他にも、「大願成就」などマインドを四字熟語に当てはめるという方法もあったが、個人的にはこの「◯◯な件」のほうが合っていると思うのでそちらを書いた。
【まとめ】
本当に瞑想の方法だけになってしまいました。感想なんだから「瞑想でこんなに生活が良くなった」という例も挙げてみたい気もしたんですけど、方法を淡々と記すのみという自分本位な感想になっています。イメーシするなら、薬の内容と飲み方を教えただけで、薬の効果を実感した声なんかない状態なりました。(よくわからない例えになったぞ)
あとは、この作中にある第4章と第5章についても、いいこと書いてありましたよね。あれについてもブログに書きまとめたかったんですが、うまくまとまりませんでした。本を読んだ方は「愛と欲の8要素」について各自で考えをまとめてください。
瞑想ついては、この感想を見ながら、個人的にやっていこうと思います。まだ実践瞑想を数回やったのみなので、なんともいえませんけど、いつか自分のペースでいいから境地瞑想まで行けたらなぁ。と思いました。
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始めよう。瞑想:15分でできるココロとアタマのストレッチ (光文社知恵の森文庫)
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