とある書物の備忘録

読書家ほどではない青年が本の感想を書くブログ

駈込み訴え

152冊目
ある男が駈け込んで来たようです

駈込み訴え

駈込み訴え

ある男の訴え、もとい独白が続く作品になります。
読んだらわかるのですが、語り部がずっと訴えた理由や経緯などしゃべっていて、その喋りの内容によってさまざまな人物様子などが明らかになってくるようになっています。

殺したい相手は聖人に近いほどできた男であり、語り部も彼を愛していました。なのに「殺してくれ」と頼むまでに至った理由とはいったいなんだったのか。語り部自身、その男をどう思っているのか。ここにあるのは一人の男の人生かもしれません。


ーーー(ネタバレあり)ーーー

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日本林業はよみがえる 森林再生のビジネスモデルを描く

151冊目
日本林業の今までと未来

日本林業はよみがえる―森林再生のビジネスモデルを描く

日本林業はよみがえる―森林再生のビジネスモデルを描く

一言でいうと日本林業の今までと、これからのことが書かれた本になります。

この本では海外の林業(主にドイツなど)と照らし合わせてみながら、日本林業の現状、あるいはこのまま進んでしまったらどうなるのか、などつらつら書かれてありました。日本林業というと現在「荒廃」した状況にあるそうです。
比べると書いたら「比べてるだけ」なんですが、感想としては「(比べるまでもなく)これはひどい」といったもので、読んだらわかるんですけどほんとめちゃくちゃなんですよ。かといってどうしようかということも(民間の関心の少なさなど相まって)これといって見つからなく、なんとも読んでて無力な印象を受けました。

林業の現状を知るためにも、国産の木材を使うことに関してなど、林業のこれからを考えるにはいい本だと思います。


※ネタバレありと書きますが、気になったところを挙げていこうと思います。

ーーー(ネタバレあり)---

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なれる!SE7 目からウロコの?客先常駐術

150冊目
ブラック感ある仕事系ライトノベル

いわゆるブラック企業に就職してしまった桜坂工兵は連日多忙に追われていました。

ふと電話が鳴り、工兵は受話器を取ると、金山という男が馴れ馴れしく話しかけてきます。
なんだかんだ電話応対に自信を持っていた工兵も社会常識ない言動に驚きつつ話を聞いてみると、どうやら金山は工兵を上司の藤崎と勘違いしたらしいのです。工兵はそんな彼に出端くじかれて飲まれてしまい(本来は電話を回すかどうか前もって確認するというのに)「今ここに藤崎がいる」ということを金山に伝えてしまいます。
話の流れが止まらず、電話変わって藤崎になり、藤崎は珍しく固い声で強く断っている姿を工兵は見ていました。

どうやら仕事の斡旋らしく、二人ほど月稼働率100%で働けるか、という話だそうでした。現在弱小企業であるスルガシステムの従業員は今でさえかつかつだというのに、二人も抜けてしまったらそれこそ仕事になりません。よって「無理」ということを藤崎は金山に言ったらしいのです。
ほどなく、金山については「どんな話でもすぐに断ること、場合によっては着信拒否」という藤崎の伝言を工兵は受けるのでした。

それから仕事をしていると昼休みあたり、またしても金山から電話がかかってきました。工兵ははじめは対応をしたのですが、食いつきがしつこくやがて面倒になりながら「藤崎に伝えておく」とだけ言って用件を聞くことにとどめることにします。
要件だけ聞いてメモをして紙を藤崎のデスクに張り付けておきました。
そして昼休みこれ以上面倒はごめんとばかりにそそくさと職場から出ようとすると、唐突に社長が現れて、社長は「最近の稼働率が下がっている」と大声で言いだします。金山ほどにしつこいのですが、そんな言葉もちょうど電話を終えたパートのカモメがいいように言いくるめて、社長はしぶしぶ藤崎に「要件をメモに残しておく」ことにとどめました。

そこで社長はあるメモに気がつきます。工兵は天を仰ぐのでした。


ーーー(ネタバレあり)---

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放射線のひみつ

149冊目
正しく知って正しく怖がろう

放射線のひみつ

放射線のひみつ

放射線について書かれた初心者向け本です。
東日本大震災からの福島第一原子力発電所が爆発した映像は生々しく覚えていますが、その爆発したのちニュースになった「放射能」についての知識はなにかとわからないまま時間が過ぎていました。

この本には放射線放射能放射性物質の違い、シーベルトの話題(どれぐらい被ばくしたら悪影響なのか)、そんな基礎的なことがかれてあります。

個人的に放射能といえば原子力爆弾という連想がつくぐらい知らないまま怖がっていた節もあり、たぶん僕みたいに「よくわからんけどこわい」と思っている人がいると思います。テレビなどでわからない単語があって気になっているけど、放射能なんて難しそう…とか思っている人なんかが読んだらいいのではないかなと読んでて思いました。

※ネタバレありと書きますが、個人的に気になっているところ挙げていこうと思います。

ーーー(ネタバレあり)---

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古事記物語

148冊目
日本建設と天皇誕生の物語

古事記物語

古事記物語

神様が日本をお創りになってから天皇が国をお治めになるまで記された書物になります。

ほかのレビューなど読んでて知ったことですが、この本は「古事記を子供向けに書かれた本」であり、思い返してみれば「なるほど難なく読めたな」と気がつきました。
それでも、ところどころ(名前とか風習とか)難しいところがあったりしましたけど、全く知識ない僕でも問題ないぐらいには難しくない本だとは思います。

古事記が気になっている人が初めに手に取り読むのもよし、古事記に本格的に触れる前に全体を把握するために読むのもよし、もちろん子供が読んでもよしだと思います。

ーーー(ネタバレあり)---

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ダイオウイカ、奇跡の遭遇

147冊目
幻のイカを深海で撮影する

ダイオウイカ、奇跡の遭遇

ダイオウイカ、奇跡の遭遇

ちょっと前にNHKで放送され話題になったダイオウイカプロジェクトを覚えていますでしょうか。
この本は、あの「生きているダイオウイカを深海で撮影する(これができたら史上初)」というプロジェクトの中心になっていた人物の手記みたいなものです。

プロジェクトの中心になっていた人物(著者)はイカについて長年調べているようで、そんな彼が長年調べてきたダイオウイカについての謎を解き明かしてゆく流れやら、彼の情熱やら、プロジェクトについてやら、昔からの研究仲間の話やら、そんな話題がちらほら出ながらもダイオウイカを撮影成功した話が載っています。

NHKディスカバリーチャンネルなどで放送されたドキュメンタリーを文字にしたような本なので、本も映像も両方とも見てみるのもおもしろいかもしれません。

※ネタバレありとありますが個人的に気になったところを書いていこうと思います。


ーーー(ネタバレあり)---

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