とある書物の備忘録

読書家ほどではない青年が本の感想を書くブログ

小さな運送・物流会社のための「プロドライバー」の教科書

164冊目
運送会社や、大型トラック運転手のための本

小さな運送・物流会社のための 荷主から信頼される! 「プロドライバー」の教科書 (DO BOOKS)

小さな運送・物流会社のための 荷主から信頼される! 「プロドライバー」の教科書 (DO BOOKS)

運送会社や大型免許を持っている人向けに書かれた教本になります。
内容もタイトル通りそのままで、あのトラックをどのように操縦していくのか、あるいはどうやりながら安全確認をするのか、など書かれてありました。

特筆するべきは、「プロドライバーを育成するための本」といったところで、いわゆる運転スキル以外でのドライバーとしての心構えなど書かれたあるところでしょう。
運送というのは、もちろん安全確実にに物を運ぶというのが一番なんですけど、運転スキル以外の部分である得意先やら仕事関係の関係先とのかかわり方のコツ、あるいは問題が起こってしまった場合はどう対処すべきか、などけっこう実用的な方法が書かれてもありました。
ドライバーにはもちろん、運送会社も読んで経営に役立ちそうな本だと思いました。

※ネタバレありとありますが、個人的に気になった個所を上げていこうと思います。

ーーー(ネタバレあり)---

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クトゥルーの呼び声

番外編
クトゥルフ神話TRPGの元ネタのやつ

クトゥルフ神話 TRPG (ログインテーブルトークRPGシリーズ)

クトゥルフ神話 TRPG (ログインテーブルトークRPGシリーズ)

「わたし」は最近、偉大な考古学者だった大祖父エインジェルを亡くし、相続人および遺言執行者として遺品を整理していました。
大祖父エインジェル教授は偉大な人であったとわたしは思っていましたが、一方で生前言っていた妙な調べものについて少しばかり疑念を持っていました。実際だいたいの遺留品は整理できたとはいえ、その妙な調べものに関してあるだろう資料が最後に残り、謎は深く深くわたしに残るのです。

なにもエインジェル教授は亡くなる直前、人類史上誰も見たことがない、いかなる学を持っている人もわからない「よくわからないが確かにあるかもしれない都市」について熱心に調べていたのです。
調べ始めたきっかけはなんと付近に住む早熟の彫刻家から、ましてや彼の夢の中の奇天烈な内容なのです。そもそも早熟の彫刻家は才能こそあれど、変人として周りからも認知されていた人でもあり、触れられないような人間だったのです。そんな彼の夢をエインジェル教授は熱心に研究していました。

そんな膨大な資料を整理しながらわたしは考えます。それでもわけがわからず、やっぱり例の彫刻家が大祖父をたぶらかしていたのではないか、と疑念を抱くのです。

※この記事はクトルゥフTRPGルールブックに収録されている『クトゥルーの呼び声』を読んで書いた感想になります。ラヴクラウドの作品ですが、ラヴクラウド作品集で読んだものではありません。なので、作品紹介はクトルゥフTRPGルールブックになっています。

ーーー(ネタバレあり)---

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サイバー経済学

163冊目
変わりゆく経済

サイバー経済学 (集英社新書)

サイバー経済学 (集英社新書)

ITという存在によって変わりゆく経済について簡単に、さわり部分が書かれた本になります。
さわりとはいっても、ガッチガチの経済学さわりですから、(僕の中では)高難易度な場面がちらほらあったりしました。
ただ難しいとはいえ、全く理解できないレベル(専門用語や数式だらけなど)ではなく、読んでいたらわかる範囲レベルでもあることは確かです。

内容は、今まさに加速しながら変化している経済をどうにかつかもうと試行錯誤をしている経済学の理論などがいろいろ記されています。
読んでるとわかるのですが、経済学の説というものは無数にあり、一方で「これで経済を説明できる!」と言えるものがないんですよ。そこからも形がないけど確かにある「経済」というものを完全に理解(説明)しようと思うとかなり難しいことが伺えます。
そんな難しい概念みたいな存在を、とても賢い人たちが考えている理論、その理論をかいつまんで数式や専門用語などを極力避けながら説明した本になります。

※思ったことを書いてますが、僕の理解では間違えている箇所があるかもしれません。ご了承ください。

ーーー(ネタバレあり)---

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なれるSE!11 絶対?管理職宣言

162冊目
ブラック感ある仕事系ライトノベル11

俗に言うブラック企業(スルガシステム)に就職してしまった桜坂工兵は連日多忙に追われていました。
近頃行われた大型案件防衛戦から一息つく間もなく、日常のタスクから、その他こまごました案件が過密スケジュールでやってきます。そんな日々に「新しい人出が来てくれたらなぁ」と工兵はぼやくのです。

中小企業に満たないような弱小企業スルガシステムですが、最近会社を買収したのだそうです。
そんな情報を朝一に伝えられこの上なく驚く工兵ですが、そんな工兵に上司の藤崎は「(買収した)その企業に挨拶に行こうか(意訳)」と持ち掛けてきたので工兵は了承しました。
そんな買収した会社(デジタル・ヴィレッジ)は同じビルの中だったことに工兵は驚きます。そしてあろうことか、挨拶するだけだといっていた土壇場で藤崎は「彼が部長代理だから(意訳)」と皆に紹介するのです。

ーーー(ネタバレあり)---

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怖い俳句

161冊目
怖いにもいろいろあるね

怖い俳句 (幻冬舎新書)

怖い俳句 (幻冬舎新書)

「怖い」をテーマにした俳句がつらつら収録されている本になります。
読んでて思ったのですが、「怖い」というのにも様々な「怖い」というものがあり、それは場合によっては可笑しいような内容だったりするなど、ただひたすらに恐怖するようなことが「怖い」ではないということです。
そしておもしろいのは、怖さにもジャンルがあるということでした。

本の内容はまず俳句があり、その後ろに作者による解説文章が続いています。はじめにに書かれてあるように、イメージするなら美術館の案内文のように書かれてあります。


※ネタバレありと書きますが個人的に気になったところを上げようと思います

ーーー(ネタバレあり)---

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感じる経済学

160冊目
経済を「感じる」本

経済を「感じる」というテーマで書かれた本になります。
内容は基本的にわかりやすく書かれており、経済を感じてもらうと身近な例など出したりしていて、タイトル通り「感じる」ということ「身近な存在としての経済」というものを理解できるようになっていました。
経済と聞くとどうにも金融や投資など堅苦しいイメージ、あるいは株FXのようなよくわからないけど身近ながらちょっと遠い存在に感じますが、この本ではそういった人向けに書かれている感じがあって、経済初心者とかが読んだらいいんじゃないかなと思いました。特に経済に関心がある若者が読んだらいいんじゃないかなと。

どうでもいいですが、表紙のイラストがかわいいです*1

※ネタバレありとありますが気になったところを挙げていこうと思います。

ーーー(ネタバレあり)ーーー

*1:イラストは456さんです、Twitter:@456log

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